自民党はきょう、石破総理の後任を決める総裁選について、「党員投票」を行ういわゆる「フルスペック型」で行うことを決めました。高市前経済安全保障担当大臣が出馬の意向を固めるなど、動きが加速しています。
総裁選に向け、真っ先に手をあげた茂木前幹事長。あすの出馬会見を前に、支持する議員らと作戦会議を開きました。
茂木敏充 前幹事長
「最終的な詰めというか、みんなの意見もちょっと聞きたいと思うので、集まってもらいました。結構大変だな」
また、去年の総裁選で石破総理と決選投票で争った高市前経済安全保障担当大臣の陣営にも動きが。
記者
「高市氏を支援する議員らが会合を行いました」
高市氏はあすにも出馬への意欲をあきらかにする考えで、来週、記者会見を開いて政策を訴える見通しです。
林官房長官も出馬する意向を固め、親しい議員らと会合や面会を重ね、党内情勢などをめぐり意見を交わしています。
一方、出馬すれば“台風の目”になるとみられているこの人は…
小泉進次郎 農水大臣
「自民党自身が一致結束しなければ、野党の皆さんと向き合う環境はできません。一致結束する党の形を作るために、環境を作るために、私自身が何ができるかを考えて判断をしたいと思います」
こうした中、自民党の選挙管理委員会はきょう午後、総裁選を9月22日に告示し、10月4日に投票することを決めました。「党員投票」も行う、いわゆる「フルスペック型」での実施となります。
自民党 鈴木俊一 総務会長
「党員・党友の皆さんの声を幅広く反映させる方式がこういうときこそ望ましいんだと思います」
総裁選に向けた準備が進む一方、野党6党はきょう、国会対策委員長が会談し、与党側に早期の臨時国会召集を求める方針で一致しました。
立憲民主党 笠浩史 国対委員長
「これ以上、自民党の党内事情でさらに『政治空白』が続くということは許されないこと」
また、国民民主党の玉木代表は自民党の総裁が代わっても、自民・公明両党の連立政権に加わることには慎重な考えを示しました。
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「政策ごとに協力するところ、協力していきたいと思いますが、ただ連立ってなるとちょっとまたね、レベルが違うし」
こうした中、きょうは茨城県八千代町から贈呈された梨とメロンをほおばる石破総理。
石破総理
「この恵水(梨)は本当においしい。鳥取の二十世紀梨もおいしいですけど」
肩の荷が下りたのか、時折、笑顔をみせる石破総理ですが、後任をめぐり自民党の内外で動きが慌ただしくなっています。

臨時国会の召集日「早くて10月中旬」自民党の石井参院国対委員長