(ブルームバーグ):米ヘッジファンド会社、ポイント72アセット・マネジメントの元日本代表、山口友宏氏が、自らのヘッジファンドを計画している。
香港を拠点とする新会社インビクタス・インベストメント・パートナーズは、2026年1-3月(第1四半期)の運用開始を目指し、現在規制当局の承認を待っていると、山口氏がインタビューで明らかにした。
日本株で流動性の高い上位300銘柄を対象に運用する方針で、アンカー投資家が2億ドル(約300億円)の出資を確約しているという。出資者の名前は明らかにしなかった。
企業統治改革の進展や長期デフレ後の物価上昇を背景に、世界の投資家は日本への関心を強めているが、機関投資家が一定規模以上の資産を託すことができる日本株専門の運用会社はまだ数少ない。
キルテス・バーティ氏がインビクタスの最高執行責任者(COO)となる予定で、投資アナリスト4人も加わる見通しだという。
インビクタスはファンダメンタル分析を軸に銘柄選定を行う方針だと、山口氏は語った。流動性の高い大型株に特化することで、より多くの資金を効率的に運用し、リスク管理もしやすくなるとしている。
山口氏は2019年3月にポイント72に移り、日本拠点の運営を担当。若手人材の採用・育成にも注力した。21年にポイント72を去り同年末から23年末までショーンフェルド・ストラテジック・アドバイザーズで資金を運用した。
山口氏とバーティ氏は、香港のヘッジファンド会社セガンティ・キャピタル・マネジメントで出会った。山口氏は同社初の日本株専門人材で、バーティ氏は財務・ファイナンス関連取引を担当していた。
原題:Former Point72 Japan Head Plans Hong Kong-Based Hedge Fund Firm(抜粋)
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