(ブルームバーグ):スポーツ専門局ESPNがネット版を導入してから3週間。親会社の米ウォルト・ディズニーは、ケーブルテレビ(CATV)各社との契約を急いでいる。CATV契約者が新サービスの番組を全て視聴できるようにするためだ。
8月21日に鳴り物入りでスタートした新サービスのESPNアプリでは、同局の番組に加えて追加コンテンツも提供。CATV契約者は追加料金なしで利用でき、他の視聴者には月額30ドル(約4400円)で提供される。
だが現状では、CATV契約者の約半数しか全番組を視聴できず、新サービスに含まれるはずの「ESPN+(プラス)」の試合や番組も見られない。
ESPN加入者は6600万人に上るが、その多くが完全な視聴環境を得られていない。対象には大手CATV会社も含まれ、コムキャストやユーチューブTV、ディッシュ、アルティスUSAの契約者はESPNのオンライン独占番組を見ることができずにいる。例えば、8月23日に配信された米プロフットボールNFLの5試合も視聴できなかった。
調査会社ライトシェッド・パートナーズのアナリスト、リチャード・グリーンフィールド氏は9月2日のリポートで「ESPNアプリで配信されたNFLプレシーズン試合を見るには、二重負担となる月額30ドルの追加料金を支払うしかなかった」と指摘した。
ディズニーは年末までに大半のCATV事業者と契約を結ぶ見通しだとしている。
原題:Disney Races to Keep Promises Made in Launch of ESPN Online (2)(抜粋)
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