米ジョージア州にある韓国企業の電気自動車(EV)用バッテリー工場で当局による不法移民の摘発が行われたことを受け、トランプ米大統領は米国の労働者を訓練するために専門家を受け入れる方法を探る考えを示した。

トランプ氏は7日、「この国にはバッテリーについて知識を持つ人材がいない。彼らを支援すべきだ。米国民を訓練する人材を受け入れるべきかもしれない」と記者団に述べた。

現代自動車とLGエナジーソリューションの合弁事業の建設現場にいた韓国籍の労働者約300人が米連邦当局に拘束されたことを受け、韓国政府の当局者はその釈放を求めている。

韓国のワシントン総領事チョ・ギジュン氏はジョージア州の収容施設で、韓国人労働者は帰国のため10日頃にチャーター機に搭乗できる可能性があると述べたと、韓国の聯合ニュースは伝えている。

トランプ氏は「われわれは専門家を受け入れて、米国民が自立できるように訓練する仕組みを整えなければならない」と述べた。

その後、トランプ氏は外国企業に対して米国の移民法を順守するよう呼びかけた。自身のソーシャルメディア、トゥルース・ソーシャルへの投稿で、企業が米国人労働者を雇用して訓練する場合に限って、政府は労働者の受け入れを「迅速かつ合法的に可能にする」とした。

今回の取り締まりは韓国側に衝撃を与え、トランプ政権に約束した数千億ドル規模の対米投資の実現などにも疑問が呈されている。

原題:Trump Says Georgia Raid Shows Need for Training US Workers (1)(抜粋)

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