石破総理は昨夜、記者会見を開き、辞任する意向を表明しました。理由については、「党内に決定的な分断を生みたくない」などと説明しています。

石破総理
「私は自由民主党総裁の職を辞することといたしました。米国関税措置に関する交渉に一つの区切りがついた今こそが、しかるべき(辞任の)タイミングである、このように考え、後進に道を譲る決断をいたしました」

石破総理は辞任の理由について、自民党できょう予定されていた“総裁選前倒し”の意思確認がおこなわれれば、「党内に決定的な分断を生みかねないと考えたからだ」と説明しました。

また、「政治とカネの問題をはじめ、国民の政治不信を払拭できていないことが最大の心残りだ」と、任期途中での退陣に悔しさを滲ませました。

自民 森山裕幹事長
「重要な政策課題に果敢に挑戦をされ、いろんな実績を残してこられたことを思うときに、非常に申し訳ない気持ちであります」

石破総理の辞任を受け、自民党の森山幹事長はこのように述べた上で、石破総理の後任を決める総裁選については、「できるだけ党員が参加できるかたちを模索するのが重要だ」との考えを示しました。

一方、立憲民主党の野田代表は、「党内抗争が長すぎた」と批判しました。

立憲 野田佳彦代表
「どなたが選ばれようと早く選んで欲しい。そして早く臨時国会を開いて、補正予算を早く出して、きちっと審議をするという環境を急いで作ってもらわなければいけない」

自民党ではきょう、選挙管理委員会を開き総裁選に向けた準備を本格化させる方針で、「ポスト石破」に向けた動きが加速する見通しです。