値上げの秋に牛丼大手は11年ぶりの値下げに踏み切りました。厳しい家計を考えた決断のようですが、一方、政府の経済対策はどうなるのでしょうか?
いま、“スーパーでは何が高いのか?”一番目立つのが「野菜」。
アキダイ 秋葉弘道 社長
「強烈に値上がりしてきたのがブロッコリー。(今後も)まだまだ上がっていくでしょうね」
長引く猛暑の影響でブロッコリーが高騰。きゅうりやトマトなどの「夏野菜」も2割から3割ほど高い状態が続いています。さらに…
アキダイ 秋葉弘道 社長
「一番心配している部分は、じゃがいも、玉ねぎ。これは最悪ですよ。どれくらい深刻かというと、今までに経験がない」
玉ねぎや、じゃがいもまで…
買い物客
「少しずつ、調味料も含めて、無視できないくらいになってきた」
「野菜、鶏肉、卵も価格が安定しないところが不安」
家計の支出に占める食費の割合を示す「エンゲル係数」は、43年ぶりの高水準となっています。
「生鮮も去年なんかに比べると、だいぶ上がっていると思う。節約はしないといけないと思います」
節約意識が高まる中、“庶民の味方”にこんな動きも…
「すき家」がきょうから牛丼並盛を30円値下げ。値下げは11年ぶりのことです。
「値下げするのは、企業努力が感じられると思います」
物価高に政府は、どのように対応するのでしょうか。
複数の政府・与党関係者によりますと、石破総理は新たな経済対策の検討を近く、関係省庁に指示する方向で調整に入ったということです。
石破総理
「物価高で本当に苦しんでおられる方々に早く、十分な形でお応えをしなければならない。一刻を争うことだと思っております」
新たな経済対策では、参議院選挙の大敗を踏まえ、自民、公明両党が公約に掲げた国民一律2万円の給付案については、見直す方向で検討が進められるものとみられます。
ただ、今回の経済対策。財務省幹部は「具体的なことは聞いていない」と話します。
政府関係者
「中身というより、まさに政局の中で、とりあえず指示を出すだけだと思うよ」
自民党内で、「石破おろし」に繋がる“総裁選の前倒し”の是非を問う手続きが始まる中、石破総理には“政治空白”を作らない姿勢をアピールする狙いがあるものとみられます。
ただ、来週8日の総裁選の前倒しの是非の判断が出る前に指示を出せば、党内からは反発の声が上がることも予想されます。
自民党関係者
「普通は党と擦り合わせた上で指示するものなのに。“政治空白”と言われるのが嫌なだけだろう」
政権の先行きが不透明な中で経済対策を指示するのか、政府・自民党内からは困惑の声が上がっています。

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