ウクライナでロシア軍によるインフラ施設などへの攻撃があり、4人の鉄道員がけがをしたほか、少なくとも10人の市民が死亡しました。

ウクライナ空軍は、2日夜から3日朝にかけて、ロシア軍が502機の無人機と24発のミサイルを発射したと発表しました。

ウクライナ鉄道によりますと、ロシア軍の攻撃で中部クロピブニツキーで鉄道員4人がけがをして病院に搬送されたほか、鉄道施設の損傷により多くの区間で列車が遅延するなどサービスに支障が出たということです。

また、ウクライナ当局は北部チェルニヒウ州でインフラへの攻撃があり、停電が発生、3万世帯に影響が出たと発表しました。

現地メディアによりますと、東部ドネツク州では30代から70代までの9人が死亡したほか、西部フメリニツキー州では1人が死亡しました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「こうした攻撃はすでに常態化し、週に何度も繰り返されています。これはロシアが戦争を終わらせるいかなる試みも拒んでいることを明確に示しています」

デンマークを訪問したゼレンスキー大統領は3日、会見で民間インフラへの攻撃を強く非難したうえで、ロシアへの新たな経済制裁について、アメリカのトランプ大統領と話し合う予定だと明かしました。