2日の債券相場は先物が小幅高。日本銀行の氷見野良三副総裁による講演での発言内容は想定内との見方から一時買われる場面があった。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは、メインシナリオが実現していけば利上げで緩和調整と改めて述べるなど想定内のタカ派的で、ハト派でもないので債券先物はいったん買われた後に伸び悩んだと指摘した。「これまでの日銀決定会合でのコミュニケーションと大きく変わらなかった。午後の発言に注目する向きが多く、債券は手がけにくい状況が続く」と言う。

財務省は2日、10年利付国債(379回債)の入札を提示した。発行予定額は前回から変わらずの2兆6000億円程度、表面利率は1.5%に据え置き。SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは「10年金利が1.6%台と直近のピーク付近にあり、今回も無難に消化される」とみている。

自民党は大敗した7月の参院選を総括し、午後の両院議員総会に報告する予定。森山裕幹事長を含む執行部の進退判断が注目される。

 

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