(ブルームバーグ):ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合について「ライブ」だと位置付け、金利変更の可能性を示唆した。ただ、自身がどういった行動方針を支持するかは明言しなかった。
ウィリアムズ氏は27日の経済専門局CNBCとのインタビューで、「私の見解では、全ての会合が間違いなくライブだ」と発言。最大雇用と物価安定という連邦準備制度理事会(FRB)の2大責務に言及し、「リスクは一段と均衡してきている」と述べた。
パウエルFRB議長は22日の講演で、「雇用に対する下振れリスクが高まっている」とし、こうした「リスクバランスの変化が、政策スタンスの調整を正当化する可能性がある」と述べた。これを受けて、市場では9月のFOMC会合で利下げが実施されるとの観測が強まっている。
ウィリアムズ氏は現行の金利水準について「やや景気抑制的」だと指摘。従って、FRBは「利下げを実施しても、依然としていくぶんか景気抑制的な状態を維持できるだろう。ただし、経済で実際に何が起きているのかを見極める必要がある」と話した。
失業水準については、低いままだと同氏は分析。雇用動向などの一部指標は緩やかな鈍化を示唆しているものの、賃金の伸びは「堅調な労働市場」と整合的だと話した。一方で、インフレ率の低下ペースは「かなりゆっくり」だと続けた。
ウィリアムズ氏はクックFRB理事の件に関してはコメントを控え、クック氏について「FRBの使命に対して常に誠実さとコミットメントを示してきた」と語った。
さらに、中央銀行の独立性は「世界中で有益であることが証明されてきた」と付け加えた。
原題:Fed’s Williams Says Every Policy Meeting Is ‘Live’ for Rates(抜粋)
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