(ブルームバーグ):中国株は25日も上昇し、流動性主導の相場が一部で熱狂の様相を見せ始めている。
本土株の指標CSI300指数は2.1%高。先週は昨年11月以来となる大きな週間上昇率だった。
上海、深圳両証券取引所の売買代金は合計で3兆1000億元(約63兆8400億円)に達し、過去2番目の高水準となった。ハイテク株が引き続き上げをけん引し、不動産株も追加支援策の兆候を受けて広範な値上がりに加わった。
投資家の間では、株式への資金シフトや、中国の人工知能(AI)スタートアップDeepSeek(ディープシーク)のモデル更新に対し楽観が広がった。
中国共産党が北京で9月3日に軍事パレードを行うことから、当局がそれまで市場心理を下支えするとの期待で上昇相場がさらに続くとの見方も強まっている。
ただ、主要株価指数の一部は年初来安値からすでに20%余り上昇しており、過熱の兆しも出始めている。
マッコーリー・グループの胡偉俊氏らエコノミストは22日のリポートで、「この株高は企業業績の改善ではなく潤沢な流動性を反映している」と指摘。こうした環境下で投資家はテーマ性のある銘柄に対してより寛容になりやすく、流動性指標の動向が鍵になるとの見方を示した。
原題:Chinese Stock Euphoria Spreads as Turnover Tops $430 Billion(抜粋)
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