(ブルームバーグ):ギャバード米国家情報長官は、年末までに国家情報長官室(ODNI)の規模を40%縮小すると発表した。一段の効率化を図るためと説明している。
ギャバード氏は声明で、今回の抜本的な再編により、ODNIの「不必要な任務、機能、人員」を削減し、納税者負担を年間7億ドル(約1030億円)軽減できる見通しだと指摘。代わりにODNIは「大統領の国家情報上の優先事項を支援する」分野に投資し、さらに「信頼の再構築、情報の政治化と武器化の解明、不正行為者の責任追及に重点を置く」と述べた。

ODNIは米国の18の情報機関を統括している。
ブルームバーグは以前、ホワイトハウスがODNIの縮小計画を進めていると報じていた。
与野党双方の当局者は、ODNIが長期にわたり過度に肥大化し、管轄している独立した情報機関と業務が重複していると認識している。
情報特別委員会の委員長を務める共和党のコットン上院議員は、「ODNIを本来の規模、目的、任務へと立ち返らせるための重要な一歩だ」とし、今回の発表を歓迎した。
一方、同委員会の民主党トップであるウォーナー上院議員は声明で、ODNIが「熟慮された改革を必要としている」という点で議員らは一致しているものの、ギャバード氏には「情報を政治利用してきた経歴がある」と指摘。同長官を「この重大な責任を担う適任者としては信頼できない」と付け加えた。
原題:Gabbard Unveils Plan to Slash Top Spy Agency by 40% This Year(抜粋)
--取材協力:Jamie Tarabay、Nancy Cook.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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