21日の外国為替市場で円相場は1ドル=147円台前半で推移。株安を受けたリスクセンチメントの悪化が円の支えとなる中、この日から始まる米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム、ジャクソンホール会合を控えて相場に目立った方向感は出ていない。

三菱UFJ信託銀行資金為替部マーケット営業課の酒井基成課長は、基本的に22日のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言待ちだと指摘した。

FRBが20日公表した7月29-30日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、雇用を巡る懸念よりもインフレリスクの方が大きいと大半の当局者が指摘した。

酒井氏は、FOMCは「雇用統計の発表前だったので、雇用よりインフレリスクが大きいと過半が認識していたが、ひっくり返っている可能性がある」と分析。足元では「9月利下げが現実的な選択肢とされ、パウエル議長は講演で利下げを否定しないだろう」と述べた。

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