(ブルームバーグ):21日の東京株式相場は3日続落している。自動車や医薬品が安く、前日に上げた陸運や建設では利益確定売りの動きがある。きょう始まる米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム、ジャクソンホール会合を前に米金融政策を見極めたいとの雰囲気が強い。
半面、前日に大きく調整したアドバンテストやフジクラなど人工知能(AI)関連の一角には押し目買いが入っている。
りそなアセットマネジメントの下出衛チーフストラテジストは「きょうの相場下落はスピード調整の範囲内だろう」と指摘。「ジャクソンホール会合を前に投資家はリスクを取りにくい」としつつ、9月の利下げはほぼ間違いないという市場の見方は変わらず、押し目買いの意欲は強いと述べた。
野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジストは「ジャクソンホール会合で金融政策に対する方向性が示される可能性は低く、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)まで米利下げを巡る不透明感はくすぶり続ける」との見方を示した。
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- 東証33業種中28業種が下落、医薬品が下落率トップ、非鉄金属は上昇率トップ
- MSCIアジア太平洋指数は0.1%安
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