(ブルームバーグ):中国の玩具メーカー、泡泡瑪特国際集団(ポップマート・インターナショナル・グループ)の株価が20日、約4カ月ぶりの大幅高を記録した。創業者で最高経営責任者(CEO)の王寧氏は、通期売上高が目標を容易に上回る見通しだと述べたほか、新たに人気キャラクター「ラブブ」のミニサイズ版を発売する計画を明らかにした。
株価は一時11%高の310.6香港ドルと、2020年12月の上場以来の最高値を付けた。ただ、序盤には4.7%安となる場面もあった。一部のアナリストは、同社の人気キャラクターに対する長期的な需要に懸念を示した。
モーニングスターのアナリスト、ジェフ・チャン氏は、ラブブを含む同社の主要な知的財産(IP)の「長期的な人気持続には依然として大きな不確実性がある」と指摘した。

王氏は決算説明会で、自身でさえ業績の伸びを正確に予測するのは難しいと指摘。今年の売上高予想を200億元(約4100億円)と見込んでいたが、現在では300億元も「かなり容易だ」と感じていると述べた。
また、新たなミニサイズのラブブは、早ければ今週中にも発売すると述べた。ただ、詳細は明らかにしなかった。
25年1ー6月(上半期)の売上高は前年同期比204%増の138億8000万元と、前年同期の62%増を大きく上回る伸びを記録。市場予想は137億6000万元だった。純利益は同397%増の45.7億元。
リディア・リン氏を含むシティグループのアナリストは、「IPのインキュベーションと運営、海外展開におけるポップマートの力強い能力が、下半期も引き続きその堅実な成長の勢いを下支えすると確信している」と語った。
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