“ポマード”でおなじみの政治家が身だしなみの走り?

出水キャスター:
男性の化粧品全体の市場規模は成長し続けていて、2019年は278億円だったのが、2024年は497億円と5年で約1.8倍に増加しています。
インテージ 市場アナリストの依田亜矢香さんによると、▼コロナ禍はマスク生活で肌が荒れたり、オンライン会議で画面に映る自分の顔に驚愕し美容意識が高まり、▼現在はSNSで様々な男性がメンズメイクを発信しているため、特別なことではなく、日常の習慣として定着しているというのです。

男性の美容にまつわるこれまでの流れをみると、1990年代は美容への関心は限定的で、清潔感を最も重視し、整髪料やヘアトニックなどを使う程度でした。当時、橋本龍太郎さん(第82・83代内閣総理大臣)が身だしなみの走りだったそうです。
星浩さんによると、「当時はポマード(ワックスよりも少し硬めの整髪剤)で頭をなでつけたスタイルがおしゃれだった」ということですが…
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
永田町では衝撃でしたね。
井上貴博キャスター:
それまで政治家のみなさん、髪の毛はどうしていたのですか?
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
ほとんどボサボサというか。床屋さんにはしょっちゅう行くんですけどね。橋本さんはおそらくスキンケアもやっていたと思います。
海外の政治家はもっと早く身だしなみに気をつけていましたが、日本は遅かったですね。

出水キャスター:
実際に1990年代あたりから、美容や見た目に対する感度が上がってきたようです。
【男性化粧品のトレンド】
<1990年代~>
美容への関心は限定的
清潔感を最も重視、整髪料やヘアトニックなど
<2000年代~>
メンズコスメの登場
ニキビ改善など肌の悩み解決が主な目的
<2010年代~>
メンズメイクの普及
アイブロウやシミ隠しなど、コンプレックスのカバーから印象を良くする事にシフト
<2020年代~>
自己投資
脱毛が身近に。肌質や目的で製品を選ぶ
※男性専門の総合美容医療「ゴリラクリニック」調べ