アメリカの7月の消費者物価の伸び率は事前の予想をわずかに下回り、前の年の同じ月と比べて2.7%の上昇となりました。

アメリカ労働省が12日に発表した7月の消費者物価は2.7%の上昇となりました。事前の市場の予想は2.8%で、これをわずかに下回りました。一方、変動の大きい食品やエネルギーを除いたいわゆるコア指数は、前の年の同じ月と比べ3.1%上昇し、市場の予想を上回りました。

この発表の直後、トランプ大統領は「今すぐ金利を引き下げなければいけない」とSNSに投稿。アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長に改めて政策金利の引き下げを要求しました。

また、FRB本部の改修工事費の超過は不適切な管理が原因だと主張し、パウエル議長に対する「大型訴訟の提起を認めることを検討している」とも投稿していて、利下げをめぐる圧力を強めたものとみられています。