米俳優サミュエル・L・ジャクソンさんが、洋上風力発電の推進を呼びかけるスウェーデンのエネルギー企業バッテンフォールの広告に登場した。映画「パルプ・フィクション」への出演で知られるジャクソンさんは、今回の取り組みを通じトランプ米大統領との意見の相違をあらためて示した形だ。

バッテンフォールが7月30日に公開した1分間の動画で、ジャクソンさんは「これらの巨人たちは化石燃料にあらがってそびえ立つ。CO2(二酸化炭素)に突きつける海から突き出た中指のように」と語っている。

この映像はバッテンフォールの広告として制作された

この動画はトランプ氏が英スコットランド訪問中に風力発電の風車を目にし、「恥」と非難した翌日に発表された。ジャクソンさんは動画内でトランプ氏に直接言及してはいないものの、これまでにも公の場で同氏を批判してきた経緯がある。

映像では海岸沿いの風景を見渡しながら、風力発電について「うるさい、醜い、自然に害を与える」と形容する人々に対し、「誰がそんなことを言うんだ」と問いかけている。こうした形容表現は、過去にトランプ氏が用いてきた言葉と重なる。

トランプ氏は訪英中に再生可能エネルギーへの批判を強めた。米国内では連邦政府の所有地と海域での風力発電開発の全面停止を検討している。

原題:Samuel L. Jackson Joins Wind Campaign After Trump Criticism(抜粋)

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