7月31日の欧州債券市場は、方向感を欠いた動きとなった。ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下落し2.69%となった。一方、ドイツ2年債利回りは1ベーシスポイント上昇し、1.96%だった。

先週の欧州中央銀行(ECB)に続き、30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも利下げに慎重な姿勢が示されたことを受け、市場では年内の利下げ観測が後退している。

英10年債は3bp下落し4.57%だった。

株は、自動車株と鉱業株が主導する形で下落した。

ストックス欧州600指数は、0.8%下落し取引を終えた。7月全体では0.9%の上昇となった。鉱業株は、トランプ米大統領が一部の銅輸入品に50%の関税を課すと発表したことを受けて下落した。フェラーリ株は、高級車の需要が市場予想を下回ったことから12%下落し、自動車株全体を押し下げた。

決算発表が相次ぐ中、ロールス・ロイス・ホールディングスは業績見通しを引き上げ、最高値を記録した。ソシエテ・ジェネラルは、株主還元の拡大を発表し、6.9%上昇した。一方、ホテル運営のアコーは業績見通しが市場の期待を下回り、9.6%下落した。

7月31日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:European Stocks Trim Monthly Gain as Autos, Miners Lead Decline、S&P 500 Rally Wanes Before Jobs, Trump Deadline: Markets Wrap(抜粋)

--取材協力:Allegra Catelli.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.