ネットワーク用セキュリティーソリューションを提供する米パロアルト・ネットワークスは、イスラエルのサイバーセキュリティー企業サイバーアーク・ソフトウエアを現金と株式により買収することで同社と合意した。サイバーアークを約250億ドル(約3兆7300億円)と評価する取引となる。

30日の発表文によると、パロアルトはサイバーアークの株主に対し、1株につき現金45ドルとパロアルトの株式2.2005株を支払う。両社によればこの額は、買収協議について米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じる前の10日間におけるサイバーアーク株の出来高加重平均を26%上回る水準。買収はパロアルトの2026会計年度下期の完了を見込んでいる。

今回の買収は、ニケシュ・アローラ氏が2018年に最高経営責任者(CEO)に就任して以降で最大規模。この買収によりパロアルトは、組織内で誰が特定のアクセス権限を持つかを管理するセキュリティー製品を手に入れる。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、マンディープ・シン、ダミアン・ライメルツ両氏はリポートで、そうした製品は人工知能(AI)プログラムとも連携可能であり、業務をAIエージェントに任せる企業が増える中で需要は一層高まると記した。

原題:Palo Alto Networks Reaches $25 Billion Deal for CyberArk (1)(抜粋)

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