電気自動車(EV)メーカーの米テスラは、最近始動した自動運転タクシー「ロボタクシー」サービスの拡大を見据え、ネバダ州での自動運転車の運用に向けて、州当局と初期段階の協議を進めている。

ネバダ州陸運局(DMV)報道担当によると、ロンバルド州知事のオフィスおよび陸運局の職員が先週の協議に参加した。現時点では、意見交換にとどまり、具体的な措置は講じられていないという。

テスラはコメント要請に対し、すぐには回答しなかった。この協議はこれまで報じられていなかった。

テスラの「ロボタクシー」(オースティン)

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はテキサス州オースティンで先月始めたロボタクシー事業を急成長させたい考え。マスク氏は規制当局の承認が得られ次第、サンフランシスコのベイエリアでのサービス開始も可能だと述べている。

ブルームバーグは今月、テスラがアリゾナ州運輸局と連絡を取り、同州での自動運転ライドシェアサービスの認証手続きに着手したと報じた。

テスラのEV販売が低迷する中で、マスク氏は自動運転車や人工知能(AI)、ヒト型ロボットといった未来志向の事業にテスラの軸足を移しつつある。ただし、自動運転技術に関しては、これまでにも野心的なスケジュールを示しながら、達成が遅れることが多かった。

ネバダ州での試験走行を開始するには、テスラはまだ幾つか規制上の手続きを踏む必要がある。まず陸運局に申請書を提出し、各車両に必要な証明書とナンバープレートを取得しなければならない。また、ロボタクシーを運用するには、自動運転車ネットワーク事業者としての認証も必要となる。

原題:Tesla in Talks With Nevada as It Explores Robotaxi Expansion (1)(抜粋)

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