ニューヨーク市とニュージャージー州の当局は、2026年に開催される国際サッカー連盟(FIFA)男子ワールドカップ(W杯)により、地域経済に33億ドル(4900億円)の波及効果が見込まれるとの予測を示した。

大会の地元運営団体であるNYNJ組織委員会によると、両地域は7月19日の決勝戦を含む計8試合をニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで開催する予定で、120万人を超えるファンや観光客の来訪が見込まれている。

同委員会はサッカーW杯開催が地域経済にもたらす効果について、労働所得が13億ドル、試合観戦者やその他の来訪者による支出が17億ドルに上ると試算している。

来年のW杯はFIFA史上最多の観客動員が見込まれており、米国、カナダ、メキシコで行われる全104試合に、世界中から約600万人のファンが訪れると予想されている。米国の開催都市には、ボストン、ダラス、カンザスシティー、フィラデルフィア、ロサンゼルスなど11都市が含まれる。

トランプ大統領は、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長を「友人」と呼ぶ間柄であり、来年の大会への観客動員に高い期待を寄せている。一方でトランプ氏はW杯出場が見込まれる国々を含む広範な貿易相手国に対し、引き続き関税措置を講じている。

同氏はホワイトハウスで先に開かれたW杯タスクフォース会議で、自身の政策が大会に与える影響について問われた際、「緊張は良いことだ」と述べ、「その方が、よりワクワクするものになる」とも語っていた。

原題:NJ and NYC Expect $3.3 Billion Boost From Hosting World Cup(抜粋)

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