(ブルームバーグ):今年の「アジアのベストバー50」番付で香港の「Bar Leone(バー・レオーネ)」が再び首位となった。トップ3の順位は変わらず、ソウルの「Zest」が2位、シンガポールの「Jigger & Pony」が3位に入った。
2024年の発表では、開店からわずか1年余りでバー・レオーネがトップに躍り出て、3年連続でその座を維持していた香港の「Coa」を退け、業界に衝撃を与えた。
15日夜にマカオで開催されたこのランキングの10周年を祝う授賞式で、バー・レオーネはその評判を確固たるものにした。
アジア14地域を対象に300人を超える有識者が匿名で選ぶこの番付は、英ウィリアム・リード・ビジネス・メディアが主催する「世界のベストレストラン50」の1部門だ。

看板メニューのネグローニやオリーブオイル・サワーといった個性的なカクテルで知られるバー・レオーネは、ローマ生まれのバーテンダー、ロレンツォ・アンティノーリ氏が共同で設立。同氏はロンドンとソウルで経験を積んだ後、フォーシーズンズホテル香港にあるバーで、幾つもの賞を得ている「Argo」に加わった。
アンティノーリ氏は今月、スペインを拠点とするシモーネ・カポラーレ氏と提携し、香港に2店舗目をオープンした。バーの名前「Montana(モンタナ)」は1970年代のキューバやマイアミの黄金時代を連想させ、ダイキリ、エル・プレジデンテ、そして名前の由来となったモンタナカクテルなどのクラシックなメニューが並ぶ。
アジア初進出となるカポラーレ氏は、ロンドンのランガムホテルにあり世界最高のバーと称された「Artesian」に2012年から15年にかけて勤務。21年にバルセロナで「Sips」を共同設立した。このバーは23年に「世界のベストバー50」で首位となり、昨年は3位だった。
香港のバーが最高の栄誉を手にした一方で、バンコクからもトップ50に7軒がランクイン。初めて番付入りした「Dry Wave Cocktail Studio」が5位。「Bar Us」は4位と、昨年の21位から急上昇した。
インド勢も存在感を示した。ニューデリーの「Lair」が初登場で8位に入り、インドのベストバーとなった。「Soka」(28位)や「Boilermaker」(30位)、「ZLB23」(31位)、「Bar Spirit Forward」(37位)が続いた。

ソウルの「Alice」は昨年の46位から今年13位へと躍進し、最も順位を上げたバーとして表彰された。
アジアのバー&ラウンジの51-100位は今月初めに発表された。初登場組は14軒だった。ランク入りしたバーはシンガポールから6軒、ソウルと上海、台北、東京がそれぞれ4軒、香港からは3軒となっている。
原題:The Best Bar in Asia Is Hong Kong’s Bar Leone, Once Again(抜粋)
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