(ブルームバーグ):トランプ米大統領は、性犯罪で起訴され勾留中に死亡したジェフリー・エプスタイン元被告の起訴に関する大陪審の証言について、司法省が公開請求することを承認した。トランプ支持者からは、エプスタイン元被告に関するさらなる透明性を求める圧力が強まっている。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ氏がかつてエプスタイン元被告に露骨な内容の誕生日の手紙を送っていたとする記事を掲載。トランプ氏の対応はこの報道を受けたもの。同氏はソーシャルメディア上でこの手紙を「フェイク」と主張し、「虚偽や悪意、名誉毀損」に当たる記事だとして、WSJとその親会社ニューズ・コーポレーション、さらにオーナーのルパート・マードック氏を訴えると警告した。
トランプ氏が提訴する構えを示していることについて、WSJはコメントを控えた。
トランプ氏はその後の投稿で、ボンディ司法長官に対し、「裁判所の承認を条件として、関連する大陪審の証言をすべて提出する必要がある」と述べた。ボンディ氏は、18日に「大陪審の調書を公開するよう裁判所に申し立てる準備が整っている」と投稿した。
大陪審の審議内容は通常非公開だ。政権の要請に応じて公開することを、連邦裁判所が認めるかどうかは依然として不透明だ。
原題:Trump Seeks Release of Grand Jury Documents in Epstein Case (1)
(抜粋)
--取材協力:Justin Sink、Erik Wasson、Maeve Sheehey、Emily Birnbaum.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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