18日の欧州債券市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が米国の利下げが間近に迫っているとの見方を示したことを受けて米国債が買われた一方、欧州債は出遅れる展開となった。

ドイツ国債はベア・スティープ化が進み、長期債を中心に利回りが1-3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。

この動きは欧州全体に広がり、英国債の長期債利回りも2ー3bp上昇した。

来週は、ドイツと英国で長期債の入札、24日には欧州中央銀行(ECB)の政策金利決定が控えている。

欧州株は小幅な値動きだった。ストックス欧州600指数は、終値で前日比ほぼ横ばいで、週次では約0.1%の下落となった。

GSKは、血液がん治療薬「ブレンレップ」が米規制当局の諮問委員会の支持を得られなかったことを受けて4.6%下落し、ヘルスケア株全体の重しとなった。一方、欧州連合(EU)が原油価格の上限見直しを含めた対ロシア制裁の新たなパッケージを承認したことで、エネルギー株は上昇した。

欧州の主要株価指数は7月に入ってから乱高下しており、米国との関税交渉の進展を見極めようとする投資家の慎重姿勢が続いている。

7月18日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:European Stocks Post Small Weekly Drop; GSK Weighs on Healthcare(抜粋)

--取材協力:Sagarika Jaisinghani、Michael Msika.

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