(ブルームバーグ):米消費者のセンチメントは7月上旬に5カ月ぶりの高水準となった。経済やインフレの見通しが引き続き改善していることが背景にある。
ただ、消費者マインド指数は昨年を通じて見られた水準を依然下回っている。
1年先と5-10年先のインフレ期待はいずれも2月以来、5カ月ぶりの低水準となった。
一方で、関税に対する懸念が依然として経済見通しへの楽観論を抑制している。
ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シューは発表文で「業況や労働市場、所得に対する消費者の見通しは、いずれも1年前に比べて弱い」と指摘。
「だが、ここ2カ月のセンチメント回復は、4-5月に想定していた最悪のシナリオに対するリスクが後退したとの見方を示唆している」と述べた。
家計に関する見方は改善した。株式市場の上昇が支えとなった可能性がある。今回の調査は、トランプ大統領が大型減税・歳出法を成立に導いてから1週間余りが経過した7月14日に終了した。
ただ、シュー氏は関税引き上げの発表やインフレ加速の兆候があれば、消費者信頼感を再び下押しする恐れがあると指摘した。
現況指数は64.8から66.8に、期待指数は58.1から58.6にいずれも上昇した。
消費者信頼感の改善は主に共和党支持者および無党派層の間で顕著だった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Consumer Sentiment Rises as Inflation Expectations Improve(抜粋)
(第2段落以降に詳細を追加して更新します)
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