(ブルームバーグ):英ファッションブランド、バーバリー・グループが18日に発表した4-6月期(第1四半期)の既存店売上高は、前年同期比1%減と、市場予想の3.7%減を下回る下げ幅にとどまった。ジョシュア・シュルマン最高経営責任者(CEO)の下で進める再建計画の成果が出始めたもようだ。
地域別では、南北アメリカ大陸が前年同期比4%増と最も堅調で、アナリスト予想の0.8%増を大きく上回った。バーバリーはこの成長を新規顧客の獲得によるものと説明している。また、再建計画はまだ初期段階にあり、マクロ経済環境には不透明感が残るとの見方を示した。
発表後、バーバリーの株価はロンドン市場で一時5.8%上昇し、年初来の上昇率が約30%となった。
1年前にCEOに就任したシュルマン氏は、英国発のバーバリーブランドを原点に立ち返らせ、スカーフやトレンチコートといったアウター製品の訴求を強化したい考えだ。バーバリーに限らず、ラグジュアリー業界全体が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の好況期が終わり、需要の減速に直面している。
シティグループのアナリスト、トーマス・ショーベ氏はリポートで、「バーバリーの計画は順調に進んでいる。6月は、売上高がプラスに転じた可能性がある」と述べた。
原題:Burberry Sales Beat Forecasts as Turnaround Gains Traction (2)(抜粋)
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