米アマゾン・ドット・コムは、クラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を対象に人員削減を実施した。人工知能(AI)コストの増大を背景に、人員削減に乗り出すテクノロジー大手が相次いでいる。

アマゾンの広報担当者ブラッド・グラッサー氏は17日、電子メールで送付した発表資料で、「組織全体と優先事項、今後注力すべき分野を徹底的に検討した結果、AWSの複数チームで一部の職を削減するという難しい経営判断を下した」と説明。「熟慮の上での決断であり、われわれは対象従業員の移行を全面的に支援する。今回の決定は顧客へのイノベーション提供に向け投資や採用、資源最適化を継続する上で必要な措置だ」と述べた。

同社のアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は6月、業務処理におけるAI活用の拡大に伴い、今後数年で同社の従業員数が減少するとの見通しを示していた。

AIに巨額の資金を投じてきたマイクロソフトも今年の大規模レイオフ第2弾に今月着手。従業員約9000人が対象となる。

ロイター通信によれば、今回のアマゾンの人員削減は数百人規模となる。アマゾンは具体的な数字は示していない。

原題:Amazon Cuts Jobs in Cloud Services Arm Amid Spiraling AI Costs(抜粋)

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