(ブルームバーグ):イタリア高級カシミヤブランド、ロロ・ピアーナは、1年間にわたり司法の監督下に置かれることになった。下請け業者による移民労働者の搾取を同社が看過したと、ミラノの裁判所は判断した。
ブルームバーグが確認した判決文によると、ロロ・ピアーナ下請け業者のイタリアの一部工場では労働時間が法定の8時間を大きく超え、労働者は床で眠り、同国で定める最低賃金に比べてわずかな額しか支払われていなかった。裁判所はまた、ロロ・ピアーナがデューデリジェンス(適正評価)を怠っていたと指摘した。
今回の判決により、裁判所はロロ・ピアーナの事業を監督する特別管理人を指名し、生産過程の是正を担うことになる。同社は刑事捜査の対象にはなっていないと、裁判所は説明した。

ロロ・ピアーナの広報担当者はすぐにはコメントしなかった。同社の親会社であるフランスの高級ブランドグループ、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンの代表はコメントを控えた。
ミラノの裁判所が高級品業界の労働実態に介入するのは、ここ数年で5回目。これまでにジョルジオ・アルマーニの一部門や、「ヴァレンティノ」ブランドのバッグを生産するヴァレンティノ・バッグス・ラブ、LVMH傘下のマニュファクチャーズ・ディオール、ハンドバッグのアルヴィエロ・マルティーニなどが同様の判決を受けた。
原題:LVMH’s Loro Piana Faces Court Oversight in Italy Labor Probe (1)(抜粋)
--取材協力:Luca Casiraghi、Antonio Vanuzzo.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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