(ブルームバーグ):大富豪からイタリア首相に転身した故シルビオ・ベルルスコーニ氏の相続人らは、一族が所有する最後のサッカークラブ「ACモンツァ」を米スポーツアドバイザリー企業ベケット・レイン・ベンチャーズに売却することで合意した。
同一族の持ち株会社、フィニンベストの声明によると、今回の取引では今夏にまず株式の80%が譲渡され、残る20%は2026年6月までに引き渡される予定。売却額などの条件は公表されていない。
同社はイタリアの民放大手、MFE(メディア・フォー・ヨーロッパ)を傘下に持つほか、金融大手バンカ・メディオラヌムの株式も保有している。
ACモンツァは1912年に創設され、ベルルスコーニ氏が住んでいたアルコレ近郊に本拠地を置く。同氏は2018年に同クラブを買収した。
ベルルスコーニ氏は1986年にサッカークラブ「ACミラン」を買収し、約30年にわたり保有。その後、中国人投資家に売却されたが、債務を返済できずにクラブの経営権を失い、現在は米投資企業レッドバード・キャピタル・パートナーズが所有している。
原題:Berlusconi Family Sells Monza Football Club to US Sports Adviser(抜粋)
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