(ブルームバーグ):2日の債券相場は先物が上昇。トランプ米大統領が日本との通商協議がまとまる可能性は低いとの認識を示したことを受け、日本銀行の利上げが遠のくとの見方から買いが先行している。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、日銀審議委員に就任した増一行氏が利上げを急いでよい経済状況にないとの認識を示したことも利上げ観測の低下につながると指摘。その上で、年内の利上げは難しいとの見方を示す。
1日の10年利付国債入札が強い結果となったこともサポートになる一方で、3日に予定されている30年利付国債入札への警戒感から、終盤にかけて超長期債を中心に伸び悩むとみている。

日銀買い入れオペ
- 定例の国債買い入れオペの対象は残存期間1年以下、1年超3年以下、3年超5年以下、10年超25年以下。買い入れ額はそれぞれ1000億円、3250億円、3250億円、1350億円。
- 日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)
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