30日の欧州株は下落。今年上期はプラスで終えた。投資家は通商協議の動向を注視している。この日のストックス欧州600指数は0.4%下落。業種別では自動車、化学関連株が特に下げた。年初からは6.6%の上昇となった。

ストックス600指数のパフォーマンスは今年に入りこれまで、S&P500種株価指数を上回っている。

欧州債市場ではイタリア債が下落したものの、パフォーマンスはユーロ圏の他国債を上回った。米通商協議に進展の兆しが示され、リスク志向が高まった。ドイツ債は利回り曲線がベアスティープ化。

イタリア10年債、同年限ドイツ債のイールドスプレッドは一時1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して87bpに縮小した。

ドイツのインフレ率は今月、予想外に鈍化し、ほぼ1年ぶりに欧州中央銀行(ECB)の目標水準に一致した。一方、イタリアのインフレ率は横ばいだった。

6月30日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:European Stocks End Strong First Half With Eyes on Trade Outlook

BTP-Bund Spread Tightens to Least Since 2010; End-of-Day Curves

(抜粋)

--取材協力:Sagarika Jaisinghani.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.