(ブルームバーグ):30日の債券相場は下落が予想される。米国市場でインフレ指標が予想を上回ったことを受けて長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。
5月の米個人消費支出(PCE)統計で、食品とエネルギーを除いたコア価格指数は前月比0.2%上昇と市場予想(0.1%上昇)を上回った。市場が織り込む7月利下げ確率は20%未満に低下した。
トランプ米大統領が推進する減税法案の審議を開始する動議を米上院本会議が賛成多数で可決したことで、アジア時間に米長期金利が上昇すれば日本国債に売り圧力が及ぶと三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは指摘する。10年債と30年債入札への警戒など、売り材料が多いと語る。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.42-1.45%(27日は1.43%で終了)、先物中心限月9月物は138円80銭-139円10銭(同139円07銭)。
先物夜間取引で9月物は27日の日中取引終値比15銭安の138円92銭で終えた。27日の米10年国債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp)高い4.28%程度で引けた。
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