(ブルームバーグ):中国人民銀行(中央銀行)は、国内の需要不足やデフレ圧力といった課題が依然あるものの、中国経済には前向きな兆しが見られ、自信も高まりつつあるとの見解を示した。
四半期ごとの金融政策委員会会合後に発表した声明で、内外の経済情勢を踏まえつつ、柔軟な政策運営を行う方針を明らかにした。金融政策については「適度に緩和的な」状態を維持し、経済成長と物価の安定を合理的な範囲内で確保することを目指すという。

消費者心理は弱いものの、5月の小売売上高が予想を上回ったことは一定の安心材料となった。中国の李強首相は25日、天津市で開催された世界経済フォーラム(WEF)の夏季会合で演説し、中国は消費主導型経済への転換を図るとともに、急激に変化する国際貿易体制の中で安定をもたらす役割を担うと強調した。
原題:China Says Economy Is on Positive Track But Challenges Persist(抜粋)
--取材協力:Yujing Liu.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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