米ミシガン大学が発表した6月の消費者マインド指数(確報値)は速報値から上方修正され、4カ月ぶりの高水準となった。5月からは大幅な伸び。インフレ期待が大きく低下し、経済見通しと家計の財務状況に関する懸念は後退した。

エコノミスト予想では、消費者マインド指数の確報値は速報値と同じ60.5が見込まれていた。前月比8.5ポイントの上昇は、2024年1月以来の大きさとなった。

ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は「経済の数多くの側面で広範囲に改善が見られた」と発表文で指摘。「関税の水準と貿易政策の変動性の両方がこのところ落ち着きを示しており、消費者は最悪の事態は起きないかもしれないと考えているようだ」と分析した。

1年先のインフレ期待は前月の6.6%から大幅に低下。低下幅は2001年以来の大きさとなった。

 

雇用市場に関する消費者の見方は改善したが、回答者の57%は依然として、向こう1年で失業率が上昇するとみていることも分かった。

現況指数は64.8に上昇(前月58.9)。期待指数は58.1に上昇した(前月47.9)。

支持政党別でみると、共和党支持者の消費者マインドは2020年10月以来の高水準に上昇。民主党支持者では4カ月ぶりの高水準となった。

統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Consumer Sentiment Climbs as Inflation Expectations Improve(抜粋)

(統計の詳細を追加して更新します)

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