26日の債券相場は超長期債が上昇。7月から発行減額となることを受けた需給改善期待に加え、米国の長期金利の低下で買いが入っている。

アクサ・インベストメント・マネージャーズの木村龍太郎シニア債券ストラテジストは、トランプ米大統領の米連邦準備制度理事会(FRB)への利下げ圧力が増して米金利が低下していることが相場の支えだと指摘した。

もっとも、「7月3日に30年債入札を控えているほか、参院選後に財政拡大懸念が高まる可能性があり、超長期債は一段と買い進みにくい」とし、短期的な金利低下を見込んだ取引にとどまっているとの見方を示した。

財務省は26日、2年利付国債(474回債)の入札を提示した。発行予定額は前回と変わらずの2兆6000億円程度、表面利率は0.7%と前回の0.8%から引き下げた。

三菱UFJアセットマネジメント債券運用第二部の小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、「2年債の発行増額は10月からなのですぐに需給悪化が懸念されるわけではないが、金利水準的にやや魅力がなく、無難からやや弱めの結果になりそうだ」と予想する。

 

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