科学研究やエネルギー分野での人工知能(AI)活用拡大を目指すトランプ政権の新戦略「ジェネシス・ミッション」に、AI分野の主要企業24社が参加する。

ホワイトハウスの声明によると、OpenAI、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、アルファベット傘下グーグルなど24社は、政府との覚書に既に署名した企業、エネルギー省や国立研究所と既存プロジェクトを手掛ける企業、取り組みへの参加に関心を示す企業のいずれかに該当する。

ホワイトハウス科学技術政策局(OSTP)のクラツィオス局長は「最先端のAIを科学に活用することで、米国の科学者や研究者の生産性は劇的に向上する」と述べ、「ジェネシス・ミッションは、実験設計の自動化やシミュレーションの加速、予測モデルの生成を後押しし、エネルギー、製造業、創薬などで新たな画期的成果につながる」と説明した。

トランプ大統領は先月の大統領令でこの取り組みを発表した。政府機関による研究の連携を強化し、AIツールをより効果的に統合することで、科学分野でより大きな成果を生み出すことを目指している。

トランプ氏は第2次政権で、AI産業の育成を優先課題に掲げ、AI施設の建設やAI開発を後押しする政策を相次いで発表。同時に、企業活動の妨げになるとする州規制を弱めようとしている。

原題:Microsoft, Google Among 24 Firms Joining US AI ‘Genesis Mission’(抜粋)

--取材協力:Hadriana Lowenkron.

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