26日の東京株式相場は続伸し、一時400円以上上げた日経平均株価は3万9000円を上回って推移する。人工知能(AI)向け需要への期待で米国の半導体株が上昇した流れや米マイクロン・テクノロジーの好決算を材料に、アドバンテストやフジクラなど半導体・AI関連銘柄が高い。

一方、トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)議長の早期指名を検討するとの一部報道をきっかけに為替市場で円高が進み、輸送用機器など輸出セクターの一角は軟調。医薬品や食料品などディフェンシブセクターも弱い。

インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジストは、AIブームの継続で世界経済が鈍化しても半導体業界は成長を続ける可能性が高く、将来的な需要の増加が見込まれるセクターに資金が流入していると話した。

TOPIXを構成する1683銘柄中、上昇は1042、下落は549。売買代金上位ではレーザーテックやソフトバンクグループ、ソシオネクスト、古河電気工業、荏原、TOWAも上昇。半面、ホンダやHOYA、第一三共が安く、投資家説明会で社長が時価総額目標の達成先延ばしに言及したルネサスエレクトロニクスは急落。

インサイト

  • 東証33業種中、非鉄金属や機械、ガラス・土石製品、電機など18業種が上昇、これに対し精密機器や医薬品、銀行、食料品、輸送用機器、不動産など15業種は下落
  • MSCIアジア太平洋指数は0.3%高

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