コンゴ民主共和国(旧ザイール)は、コバルトの輸出を一時的に停止している措置を3カ月延長すると発表した。電気自動車(EV)のバッテリーに使われるコバルトの過剰な供給を抑えるための措置としている。

コンゴはEV用バッテリーに使われる特殊な金属の1つ、コバルトの約4分の3を産出している。

近年、中国のチャイナ・モリブデン(洛陽欒川鉬業集団、CMOC)がコンゴ中部にある2カ所の大規模鉱山で生産を拡大しているため、コバルトの価格は下落。これを受け、2月22日から4カ月間の輸出停止措置が実施されていた。

コンゴの規制当局(ARECOMS)は21日付の声明で「市場での過剰な在庫が続いている」ことを延長の理由に挙げている。

2月の輸出停止措置は、コバルトの基準価格が1ポンド=10ドルを下回った直後に始まった。ファストマーケッツのデータによると、2015年後半の一時的な下落を除けば、21年ぶりの低水準だったが、その後、価格は約60%上昇し、主力輸出品であるコバルト水酸化物の価格は2倍に跳ね上がった。

コンゴのチセケディ政権は、供給量を世界の需要と合致させてコバルト価格への影響力を強めたい考え。アナリストは、過剰な統制と価格の高騰はコバルトを使用しないEV用バッテリーへの移行を加速させる恐れがあると指摘している。CMOCも同様の主張をコンゴ政府に伝えている。

価格の下支えや国内での加工処理の促進のため、コンゴ政府は輸出割当など長期的な政策の選択肢も検討している。ARECOMSは21日の声明で延長措置の終了前に、「輸出停止措置を変更、延長または終了する」新たな決定について発表するとしている。

原題:Congo Adds Three Months to Cobalt Export Ban to Curb Supply (1)(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.