ウォール街のアナリストらが、泡泡瑪特国際集団(ポップマート・インターナショナル・グループ)の目標株価を相次いで引き上げている。中国発のキャラクター「ラブブ」のフィギュア人気が背景だ。

モルガン・スタンレーやドイツ銀行を含む少なくとも5つの金融機関が、香港に上場している泡泡瑪特の株価見通しを13日終了週に引き上げた。

シティグループは、泡泡瑪特の知的財産(IP)が世界的に影響力を高めていることを理由に、目標株価を90%引き上げ308香港ドル(約5670円)に設定。これはウォール街予想で最も高い水準だ。

泡泡瑪特の株価は13日に一時3.5%上昇し、年初来の上昇率が約200%に達した。その後、午前の取引で一部の上昇分を失ったが、上場来高値を更新したばかりだ。

牙をむいたモンスター型人形であるラブブの人気の高まりが、泡泡瑪特の売上高見通しを押し上げている。

ラブブを中心とした「ザ・モンスターズ」のブラインドボックスシリーズ(中身の見えない箱に入ったフィギュア)は昨年、泡泡瑪特に30億元(約600億円)余りの収入をもたらし、同社売上高の約4分の1を占めた。

泡泡瑪特の株価は現在、ブルームバーグが集計するアナリストの12カ月平均目標株価を上回って取引されており、その急騰により「買われ過ぎ」の水準に達している。

予想株価収益率(PER)が45倍という現在のバリュエーションは、サンリオやウォルト・ディズニーなどを上回っている。

今年に入って株価が3倍になった泡泡瑪特だが、さらに値上がりが続く可能性があると楽観的にみているアナリストもいる。

 

原題:Pop Mart’s 200% Stock Rally Spurs Rush to Hike Price Targets(抜粋)

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