(ブルームバーグ):イスラエルによるイランのエネルギー関連施設攻撃で中東の供給不安が高まる中、原油市場はさらなる価格高騰に身構えている。
イスラエルは14日、イラン最大の天然ガス田「サウスパース」に関連するガス処理施設を一時稼働停止に追い込んだ。同国の核開発計画に対する軍事作戦の一環として、燃料貯蔵施設を標的とした攻撃も実施した。
今回の攻撃は国際市場向けの輸出ではなく、イラン国内のエネルギーシステムに集中していたが、13日の原油相場が3年ぶりの大幅上昇となったことで、トレーダーやアナリストは一層の混乱に対する備えを進めている。
米国の制裁下にもかかわらず、イランは石油輸出国機構(OPEC)で第3位の産油国だ。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は域内の船舶を攻撃してきた。イランも過去にペルシャ湾の重要な要衝であるホルムズ海峡の封鎖を示唆したことがある。ただ同海峡を実際に封鎖したことはない。
ホワイトハウスの元エネルギー担当官でラピダン・エナジー・グループの社長を務めるボブ・マクナリー氏は「この衝突は今後も激化し、長期化する可能性が高い。経済インフラを標的とし民間人にも被害が及んでいることから、今週初めの原油市場ではリスクプレミアムがさらに上乗せされるだろう」と語る。
米国の原油指標であるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は13日に一時14%上昇。終値は1バレル=約73ドルとなった。JPモルガン・チェースによれば、ホルムズ海峡が封鎖されれば、国際的な原油価格は130ドルに達する可能性がある。原油相場の急騰は、世界的にインフレ圧力を強める要因となる。
原題:Oil Traders Brace for Turmoil as Iran Crisis Imperils Supply(抜粋)
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