米議決権行使助言会社のグラスルイスは、フジ・メディア・ホールディングス定時株主総会に向け、物言う株主(アクティビスト)が提案する取締役候補の一部について賛成を推奨した。

米ダルトン・インベストメンツが提案する12人のうち、SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長ら5人について、いずれも取締役会に必要な候補者だと、グラスルイスはリポートで述べた。

一方会社側が提案する取締役選任について、11人のうちファミリーマート元社長の沢田貴司氏ら2人について反対を推奨した。沢田氏に対しては、多数の企業で取締役を兼任していると指摘した。

フジHDは取締役選任案で清水賢治次期社長を除く取締役候補全員を入れ替え、刷新を強調。株主の承認を得て目下の経営課題となっている広告収入減の回復への道筋をつけたい考えだ。だが株主が提案する取締役候補が承認された場合、考えが対立する不動産事業のスピンオフなどで取締役会が一枚岩にならない可能性がある。

米議決権行使助言会社のインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は会社提案に賛成を推奨、株主提案の取締役選任議案については反対を推奨している。

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