政府はきょう、個人情報保護委員会の2024年度の年次報告を閣議決定しました。事業者や行政機関から報告された個人情報の漏えいは2万1007件で、過去最多となりました。

報告書によりますと、▼民間事業者による個人情報の漏えいは1万9056件、▼行政機関による漏えいは1951件で、いずれも前年度と比べて大幅に増加し、過去最多となりました。

主な要因は、民間事業者では、サーバーへの不正アクセス、病院や薬局での書類の誤交付、フィッシング詐欺。行政機関では、書類の紛失、誤送付だということです。

また、マイナンバー法に基づく漏えいは、社会保険や人事・労務のシステムを運営するエムケイシステムへの不正アクセスが大きく影響し、前の年度の334件から2052件に増加しました。

林官房長官は、会見で「個別の事業者等に対して適正な安全管理措置についての指導を行っている」と述べました。