(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は、銀行が抱えるプライベートマーケットのエクスポージャーに関して調査を強化している。関連資産クラスの急拡大が新たな重大リスクをもたらす恐れがあるとの懸念が背景にある。
事情に詳しい関係者によると、ECBは一部銀行の幹部に対し、プライベートファンドへの融資慣行について注意を促す書簡を送る方針を示しているという。さらに、この問題をめぐって、域内の複数の大手銀行に対する立ち入り調査を実施する計画もあるという。ECBスタッフは最近、こうした調査の初動として仏銀ソシエテ・ジェネラルを訪問したと、関係者は語った。
ECB、ソシエテ・ジェネラルの広報担当者はいずれもコメントを避けた。
銀行のように厳格な監督が行き届かないファンドへ投資家の資金が流れ込む中で、各国当局者はプライベートクレジットの急拡大に警戒感を強めている。
今回のECBの動きは、昨年開始された調査をさらに本格化させるものだ。当時のブルームバーグの報道によれば、ECBはドイツやフランスの大手銀行を含む主要金融機関に対し、プライベートクレジット企業へのエクスポージャーや同分野で運用されるファンドへの融資状況の詳細を提出するよう求めていた。この調査により、銀行がプライベートクレジットファンドへのエクスポージャーの内容や水準を適切に把握できていない実態が明らかになった。
原題:ECB Intensifies Scrutiny of Banks’ Exposure to Private Markets
(抜粋)
--取材協力:Esteban Duarte.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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