AI=人工知能に特化した初めての法律となる「AI推進法案」が参議院の内閣委員会で与野党の賛成多数で可決しました。

政府が提出している法案は、AI=人工知能の活用を推進し政府の体制強化を目指すものです。

法案では、総理大臣をトップとしてすべての閣僚が参加する「AI戦略本部」を新たに設けるほか、AI開発や活用に関する「AI基本計画」を策定するとしています。

また、AIを犯罪に利用したり、"フェイク動画"などの悪質な行為が行われた場合には、事業者に対し国が指導や助言などを行うことが可能になります。

一方で、法案にはこうした悪質な行為に対する罰則は盛り込まれていません。

城内実 科学技術担当大臣
「著作権、ディープフェイク、偽情報、誤情報をめぐる状況について、既存法令において一定の対応をはかれるということが確認されたところでございます」

城内科学技術担当大臣はきょう、改めて法案に罰則を設けない考えを強調しました。

法案はきょうの参議院・内閣委員会で与野党の賛成多数で可決され、あすにも参議院・本会議で成立する見通しです。