江藤農林水産大臣は「コメは買ったことがない」などと発言した問題で、けさ石破総理に辞表を提出し、受理されました。後任には自民党の小泉進次郎前選挙対策委員長が起用される方針です。

江藤拓 農水大臣
「ただいま、石破内閣総理大臣に辞表を提出してまいりました。いま、国民の皆様方がコメの高騰に大変ご苦労されている、そういった中で所管の大臣として極めて不適切な発言をしてしまった。このことは改めて国民の皆様方に心からお詫びを申し上げたいと思います」

江藤農水大臣は、けさ官邸を訪れ、石破総理に辞表を提出し、受理されました。

江藤氏は18日の講演で、「コメは買ったことがない。売るほどある」などと発言し、コメの価格が高止まりする中、「不適切」などと批判の声が相次いでいました。

事実上の更迭ですが、石破政権の閣僚が任期中に辞任するのは政権発足後、初めてです。

石破総理
「全て任命権者たる私の責任です。それはいかなるご批判であっても、それは任命権者として私がそれを受けとめるべきものでございます」

石破総理は「コメの高止まりは一時的な現象ではなく、構造的なものではないかという思いをもっている」として、農政改革にも取り組む意欲を示しました。

複数の政府・与党関係者によると、石破総理は江藤氏の後任に自民党の小泉進次郎前選挙対策委員長を起用する方針です。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「総理の説明責任が求められてくるんじゃないでしょうか。判断が一歩二歩遅れることが多いというふうに思います。それは問題に対する危機感というか、問題認識がきちっとされないと問題解決ができないと思いますので、そのへんの判断の遅れがずっと続いているように思います」

野党側は石破総理がいったんは江藤氏に続投させると判断したことなど、「総理の判断の遅れ」に批判を強めていて、きょう午後に行われる党首討論で厳しく追及する方針です。