中国商務省は、日本やアメリカから輸入している一部の化学製品が中国国内の産業に損害を与えているとして、反ダンピング関税を課すと発表しました。19日に発動します。

中国の商務省は18日、日本やアメリカ、EU=ヨーロッパ連合や台湾から輸入しているポリアセタール樹脂と呼ばれる化学製品について、最大74.9%の反ダンピング関税を課すと発表しました。

関税は19日に発動し、期間は5年間だということです。

ポリアセタール樹脂は自動車部品や電子機器など幅広い分野で使われていて、中国政府が去年5月以降に調査した結果、不当に安く輸出され、国内の産業に損害を与えていると認定したということです。

アメリカと中国は関税を115%引き下げ、経済や貿易をめぐる問題について協議する期間に入っていますが、中国側の今回の措置に対して、アメリカのトランプ政権が反発する可能性もあります。