骨抜きで残った2つの部分「加入者の増加」「高齢者への支援」

骨抜きにしたことで、残った案にはどのような部分があるのか。
(1)厚生年金の加入者増加
→「106万円の壁」を撤廃します。これにより、パートの人も厚生年金に加入してくださいというものです。
そして、「段階的に撤廃」もします。これまで従業員数50人以下の比較的小さい企業は任意での加入でした。その小さい企業もどんどん厚生年金に入ってくださいということがあります。

(2)高齢者への支援
→「支給停止基準額(収入の合形)を月50万円から月62万円引き上げました(※厚生年金受給者に対し)」。つまるところ、働ける人は働いてくださいと後押しをする。
さらに、「iDeCoの加入年齢の上限を65歳未満から70歳未満に引き上げます」。これによって、入れる方はiDeCoにも入ってくださいというものです。
これが1つの案として、16日に提出される予定だということです。
TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
本丸の、就職氷河期対策でもある国民年金を少しかさ上げしましょうというのは、先送りになったので、骨抜きということはしょうがない。
厚生年金を増やすこと自体は結構なことなんですが、1つ難点があるのは、企業側も負担が生じます。特に中小企業です。中小企業の負担をどうしていくかというのが、1つの課題になると思います。