カタールのムハンマド首相はCNNに対し、トランプ米大統領に超高級仕様のジェット機を贈呈する自国の申し出を擁護し、米国への過度の影響力を行使する意図はなく違法とみなされれば提供は行わないと述べた。

ムハンマド首相はインタビューで、「これは政府間の取引であり、米国側でもカタール側でも個人が関与するものではない」と説明。カタールが「米国での影響力」を買おうとする理由がどこにあるのかと疑問を呈し、過去10年間にわたる両国関係を振り返れば、「カタールは常に米国の味方だった」と指摘した。

提供が違法とされた場合に撤回するかとの質問に対しては、「もちろんだ」と回答。「違法なことは一切しない。もし違法なものだったなら、隠す手段はいくらでもあったはずだ」と付け加えた。

カタールによるボーイング747-8の贈呈案はワシントンで物議を醸しており、与野党双方が安全保障や倫理上の問題を指摘している。

一方で、トランプ大統領は同案を擁護しており、国防総省への贈与であって、自分個人ではなく納税者にとって利益になると主張。自身が在任中に限り大統領専用機「エアフォースワン」の一時的な代替機として使用する意向を示している。

トランプ氏は、現在の大統領専用機と製造元のボーイングに長らく不満を抱いており、新型機の納入が遅れていることにも言及してきた。

原題:Qatar’s PM Defends Jet Offer, Says They’ll Withdraw If Illegal(抜粋)

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