欧州の高官らは、ウクライナとロシアの30日間の停戦案を最終調整するため、トランプ政権と協議を進めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。停戦案には、ロシアのプーチン大統領が応じなければ新たな制裁を課す内容も盛り込まれている。

計画はまだ最終的なものではなく、今後の進展は米国の動向にかかっている。米国は1カ月間の無条件停戦と、ロシアとウクライナ双方に対して直接交渉を尊重する責任を負うことを求めている。

トランプ米大統領は今週、自身のSNSへの投稿で「停戦が尊重されなければ、米国と同盟国はさらなる制裁を科す」と述べていた。

フランス、ドイツ、ポーランド、英国の首脳は10日、ウクライナの首都キーウを訪問し、トランプ氏の停戦案を支持する姿勢を示す見通し。

4カ国首脳は10日の共同声明で「ロシアが永続的な停戦に合意するまで、ロシアの戦争機構への圧力を強めていく」と表明。「公正と永続的な平和に向けた協議の空間を設けるため、われわれは米国と共にロシアに対し無条件かつ完全な30日間停戦に応じるよう求める」とした。

ウクライナのイェルマーク大統領府長官はSNSへの投稿で「米国および英国、フランス、ドイツ、北欧諸国といった戦略的パートナーは30日間停戦を支持している」とし、ロシアが停戦を拒否した場合に「非常に強力な制裁」をいつ科すかについて議論していると述べた。

原題:Europe in Talks With US Over Ultimatum to End War in Ukraine (1)(抜粋)

--取材協力:Natalia Drozdiak、Hadriana Lowenkron.

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