航空会社と米航空当局は、複数回にわたるレーダーシステムの故障を受け、ニューアーク・リバティー国際空港でのさらなる運航便数削減について14日に会合を開く予定だ。

連邦航空局(FAA)は9日遅く、Xで会合開催について発表。ブルームバーグ・ニュースの先の報道を確認した。協議はワシントンのFAA本部で行われる。

FAAは通達で、ニューアーク空港の発着数を1時間当たり最大56回に制限する提案を行う予定だと説明。同空港が「現在の運航水準を処理できていないことは明らかだ」と記した。

9日早朝、ニューアーク空港で離着陸する航空機を誘導していた管制官が、一時的に無線通信とレーダーを失った。4月28日にもレーダーと無線通信の両方を約90秒失う障害が発生していた。いずれの事例でも負傷者や事故は報告されていない。

FAAの発表前にブルームバーグに語った関係者によれば、協議の目的の一つは、管制官不足やシステム老朽化に悩まされているフィラデルフィアの航空管制施設が対応可能な範囲まで、1日当たりの発着数を減らすことだという。この関係者は、協議が非公開だとして匿名を条件に語った。

ニューアーク空港での便数削減は、ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスのスコット・カービー最高経営責任者(CEO)の批判に対応するものだ。カービー氏は、FAAが同空港の処理能力を超える運航を許可している状況を問題視してきた。同氏は7日に記した社内文書で発着数に関して、滑走路の工事中は1時間当たり48回、通常時でも77回に制限することを当局に求めた。現在は通常時で80回を超えることもある。

 

原題:Officials, Airlines to Talk Newark Reductions After Outages (1)(抜粋)

(航空当局の発表を受けて更新します)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.